2016.04.11 Web制作
今日から担当者になったあなたへ。ホームページ制作・Web制作の工程(設計〜運用まで)
企業によっては、ある日突然Web担当者に任命されるというケースがあります。しかも、ある程度の実績を積んでから任されるのではなく、経験に関わらず選ばれる場合があります。
今回は、そんなWebサイトに関わりがまだない担当者に向けて、Webサイト制作における設計~運用までの各工程で重要なポイントを解説します。
Web担当者の仕事には何があるの?
Web担当者の仕事についてどういったイメージを持っていたでしょうか?「Webサイトの更新をすればいい」といったような考え方を持つ人もいるかもしれませんが、Webサイト制作までにはいくつかのプロセスが存在します。
まずは、Webサイトを制作する上での全体的な流れを把握しましょう。その工程として、設計→見積もり・発注→制作→保守・運用というのが一連の流れとしてあります。
それでは早速、Webサイト制作における担当者の仕事内容について、順を追ってみていきましょう
1.設計
Webサイトを作るに当たって、最初の「設計」という段階が一番重要です。何を作るにおいても、軸となるベースがしっかりしてこそ良いものを生み出せます。その「設計」の中でも最も重要な3つのポイントを見ていきましょう。
<社内ヒアリング・情報収集>
初めに、このWebサイトは何を目的として作るのか。そういった自分なりの「目的の仮説」を立てるのが基本としてありますが、その仮説のままで進めてしまうと後々大変なことになるかもしれません。
そこで大切なのが「社内ヒアリング及び情報収集」です。社内ヒアリングをすることで、仮説として立てた目的が本当に実情に即したものなのかを検証することができます。それによって、その後の大きな変更や差し戻しの防止効果にもなるのです。
<情報の整理・目的の明確化>
社内のヒアリングから得た情報や意見を整理し、目的の明確化をするのが次のステップです。しかし、ここで注意してほしいのが、自分の目的を見失わないことです。この場面で陥りやすい失敗は、各々が出した問題点を改善することが目的になってしまう点です。
あくまで自分の仮説を軸に置き、ヒアリングした意見を肉付けする形で目的を構築していきましょう。さらに、それを参加メンバーに追体験してもらうことで、より明確で実際的な目的を確立することができます。
<企画書の作成>
明確な目的を確立したら、それを企画書として形にしていきます。Web担当者になりたてでは、企画書といってもどう作ればいいのか分からない人が多いと思いますが、別に専門的なことを書かなくても大丈夫です。
自身が考えている手法を分かりやすく伝えることができれば問題ありません。しかし、それがどういったポイントなのかはしっかり押さえておきましょう。
2.見積もり・発注
Webサイトを活用する上での目的を考え、それを実現するための戦略を固めたら、いよいよ「見積もり・発注」の工程に進んでいきます。では、その中の要点をチェックしていきましょう。
<Web制作会社の選定作業>
まず、Web制作会社の選定作業から入ります。その際、事前に作った企画書に沿った見積書があると、同じ条件下での金額の比較をすることができます。
しかし、ここで注意してほしいのが、安価という理由だけで制作会社を決めてはいけないということです。安価なのには必ずそれ相応の理由があるはずです。そういった制作会社には、多くの質問を投げかけ、本当の実力があるかどうか慎重に判断を下しましょう。
<見積もりの比較・発注先の確定>
Web制作会社の候補が出揃ったら、今度は見積もりの比較をしていきます。ここでのポイントは、各見積書の中に担当者が採用しようとしているWeb戦略を実現するために必要な項目が全て入っているかどうかです。
もし、欠けている要素が後々の工程で発覚してしまうと、それが予算オーバーに直結してしまいますので、見積もりの段階で必ずチェックしておきましょう。そのようにして絞り込んでいき、必要な要素が全て組み込まれている制作会社を発注先として確定していくのです。
<社内の決裁>
Web制作会社を確定したら、次は社内の決裁を得なければなりません。ここをクリアすれば、実際にWeb制作へとコマを進めることができます。その際、何故この制作会社を選んだのかという明確な理由を説明する必要があります。
個人の好き嫌いや直感というも主観的な視点ではなく、「目的に対しての効果」に対して、より客観的な目線から選定したということを伝えましょう。そうすることで、聞く側も同じ視点で考えることができます。
<契約を交わす>
社内の決裁を得たら、その選定したWeb制作会社と契約を交わします。実際、口頭での契約や、メールのやり取りで契約が成立するというケースが多いのです。しかし、何らかの主張の食い違いが発生した場合、成文化された契約書があることで、深刻な問題に発展することを防ぎます。したがって、契約は形として残すことをオススメします。
3.制作
ここから、実際にWebサイトを「制作」する工程に入ります。決められた期間内でいかに効率よくプロジェクトを遂行できるかはWeb担当者にかかっています。では、「制作」においての要点を確認していきましょう。
<プロジェクトの管理>
まず、制作工程全体の流れを確認しておきましょう。そして、制作を始める前にWeb制作会社にも確認し、ステップごとに担当と課題を明確にしておくことで、制作の全体的な流れをスムーズに進めることができます。
<制作に当たってのガイドラインの作成>
実際に制作をする前に、「制作ガイドライン」を作成しておきましょう。これは、複数人で取り組むプロジェクトの場合、一定の基準に従って進めていけるようにルールを作ってまとめたものです。
特に、Web担当者と制作会社の意思統一は大切なので、「制作ガイドライン」が明確に示されていることにより、制作会社の方針や自社内でチェックを行う際のよりどころになります。さらに、制作で何か問題があった時に「制作ガイドライン」に立ち返って軌道修正することができるのです。
4.保守・運用
Webサイトの制作が完了し、公開することができたとしても、まだそこはスタートラインに立っただけにすぎません。Web戦略は「運用」が肝。ここでは、その点で大事なノウハウを説明していきます。
<運用の体制・ルールの確定>
Webサイトは、継続的な情報の発信をしていかなければ、ようやく公開したとしても宝の持ち腐れです。したがって、Web戦略の運用は一時的なものではなく、毎日の事業だということを頭に置いておきましょう。
そこで大切なのが、運用チームを作ってルールを確定することです。それにより、「誰が何をやるか」という業務の役割分担が可能となります。例えば、各メディアにおける日々の投稿の監視、アクセスデータまとめ、各部門の効果事例ヒアリングといったチーム構成にすることで、継続的な情報発信に繋がる有効な運用ができるようになります。
<データの解析>
運用がスタートしたら、その過程でどのような効果を上げているのかを分析する必要があります。自分たちのやり方が本当に間違った方向に進んでいないか、場合によっては微調整が必要かどうかということを検討するためには、そういったデータ解析が重要となってくるのです。
Web上におけるデータ収集ツールとして最も有名な「Google Analytics」を活用し、運用においての改善点を浮き彫りにしましょう。
<測定結果を踏まえて対策を練る>
測定したデータから得た成果や問題点を踏まえ、Webサイト戦略を成功させるためにどういった対策を練るのかが大切です。
例えば、イベントへの参加や特典の応募者獲得を目指したWeb戦略の場合、どういった経緯でサイトへアクセスしたのか、応募フォームから実際に応募するに至るまでの流れ等を把握し、数値化することで、どこに期待以上の成果があったのか、逆にどこに問題点があったのかを見付け出すことができます。
そういった改善を繰り返していくことで、運用における継続の中に「向上」という文字が常に含まれるようになり、目的の達成に近づいていくのです。
まとめ
Webサイトの制作工程における一連の流れは把握できたでしょうか?
実際に仕事をこなしていかないと分からない部分も多々あると思いますが、こういった全体の流れだけでも頭に入れておくことで、必ず役立つことはあるでしょう。
そして、最後に言いたいのが、Web担当者の仕事は一人では完結できないということです。何故なら、Web担当者の仕事は、周りのメンバーとの協業があってこそ成果に繋がるものだからです。
一人で全てを抱え込むのではなく、運用チームで一丸となりWebサイト制作に取り組んでいきましょう。
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