ホームページをリニューアルする目的・タイミング・手順・注意点を解説

 
水滴がついているカラフルなタンポポの綿毛をマクロ撮影した写真

ホームページを作成してから時間が経過すると、コンテンツの内容が古くなってしまい、リニューアルを検討されるケースが多くあります。つい先延ばしにしてしまいがちな更新作業ですが、リニューアルすることで得られるメリットなどを踏まえた上で、タイミングを見定めることが重要です。この記事では、ホームページをリニューアルする目的やタイミング、手順、注意点などを解説するので参考にしてみてください。

ホームページをリニューアルする目的とは

高度が高く霧がかった岩山

ホームページをリニューアルする目的にはどのようなものがあるのでしょうか。実際にホームページのリニューアルを行うときには、目的を明確化しておくことが重要です。目的が明確になっていなければ、どのような手順でどのようなリニューアルを進めるべきなのかが分からないためです。

コンテンツを再構成し、SEO対策につなげる

ホームページ内のコンテンツが古くなっていたり、中身が薄かったりする場合は、リニューアルを検討する必要があります。

中身が薄かったり、同じ内容のページが複数存在していたりすホームページはSEOとして高い評価を受けられず、上位に表示されにくくなる可能性があります。上位に表示されないと、ホームページへの流入数は減少し、ビジネスに悪影響を与える恐れもあります。検索順位が落ちているのであれば、ホームページのリニューアルが必要かも知れません。

最新の機能を追加してUXを向上させる

ホームページに関する機能は日進月歩でアップデートされています。最新の機能を追加してUX(ユーザーエクスペリエンス)を高めるという目的でホームページのリニューアルが行われることは珍しくありません。

ユーザーにとって、UXの良し悪しは小さな問題ではなく、使いにくさを感じるホームページに対する評価はどうしても低くなってしまいます。ホームページのリニューアルは、最新技術にアップデートできる最高のタイミングだといえます。

デザイン等を刷新することでブランドイメージを高める

もしもホームページのデザインが古く感じられるのであれば、リニューアルを検討してみても良いでしょう。デザインにもトレンドがあり、デザインが古く感じられるホームページはユーザーから敬遠されてしまう可能性があります。

ホームページというのは、ただ単に情報を載せれば良いというものではなく、その情報がどのように見えるかも重要です。ホームページのリニューアルでデザインを刷新すれば、それはブランドイメージを向上させるチャンスにもなります。

ホームページをリニューアルするタイミング

階段を上る途中でポージングをしている女性

ホームページのリニューアルにおいて、タイミングを無視することはできません。リニューアルで最大限の効果を得るためにも、適切なタイミングを見極める必要があります。どのようなタイミングでホームページのリニューアルを検討すべきなのでしょうか。

作成から年数が経ち過ぎている

ホームページを開設してからかなり年数が経過しているという場合、リニューアルを検討しても良いでしょう。機能面やデザイン面で不具合が生じてしまっている可能性があるからです。サーバが古くなっていたり、CMSのバージョンアップが必要なのに放置していた、という事例もあります。

「ホームページの開設から〇年経ったら必ずリニューアルする」というような明確な基準はありませんが、4~5年程度でリニューアルを行う企業が多い傾向にあります。

更新作業に手間や時間がかかっている

ホームページの表示速度が遅ければ、リニューアルを検討してみてください。ユーザーがホームページにアクセスしたとき、画像が表示やページの遷移に時間がかかれば、ネガティブな印象を持つことになります。再訪の可能性も低くなるでしょう。

また、ホームページの表示速度の遅さは、SEOの評価を下げてしまう恐れがあります。検索順位が低くなれば、アクセス数の低下にも繋がり、事業にマイナスの影響を与えかねません。

アクセス数が低下傾向にある

ホームページへのアクセス数が低下している傾向にあるなら、リニューアルを検討しても良いでしょう。ホームページに載っているコンテンツが古くなれば、SEOとして高い評価を得られず、上位に表示される可能性が低くなります。それがアクセス数低下の原因となっている可能性があります。検索順位が以前よりも低くなっているかチェックしてみましょう。

定期的にホームページを訪問してくれているユーザーがいたとしても、新しいコンテンツが追加されなければ、訪問頻度が下がってしまいます。アクセス数の低下を感じているのであれば、ホームページのリニューアルが効果的かも知れません。ホームページへのアクセス数は、Googleアナリティクスなどの分析ツールを使えば簡単に把握できます。

スマートフォンに対応していない

スマホ用に最適化していないホームページのままでは、ユーザーから「古臭い会社だな」と思われてしまうリスクがあります。もしもホームページがスマートフォンに対応していないのであれば、リニューアルを検討してみてください。以前に比べ、スマートフォンからホームページにアクセスするユーザーが増えています。PC版とスマホ版の2つのソースコード両方を用意している会社も少なくありません。

PC版とスマホ版を意図的に分けないのであれば、1つのソースコードで管理できるレスポンシブデザインでリニューアルするのがおすすめです。

ホームページのリニューアルを行う手順

建物の中央に立つ大きな螺旋階段

実際にホームページのリニューアルを行うことになったら、どのような手順で進めれば良いのでしょうか。リニューアルで最大限の成果を得るためには、目的を明確にして進める必要があります。

サイトリニューアルの7つの手順を示した図

現状を分析してリニューアルする目的と目標を明確化する

まずはしっかりと現状を分析し、ホームページをリニューアルする目的と目標を明確化することが重要です。その部分がはっきりしていないと、その後の工程でつまずきやすくなる可能性があります。

現状分析については、Googleアナリティクスなどの分析ツールを活用することをおすすめします。アクセス数の多いページ、少ないページで優先順位をつけたり、もっと見てほしいけれど見られてないページがあるなど、なにが課題なのかが見えてくるはずです。

競合サイトの分析を行う

現状の分析と並行して、競合サイトの分析も進めましょう。競合サイトの分析を通じて、自社のホームページになにが不足しているのかが可視化されるはずです。同業他社のホームページを分析するのはもちろんですが、全く異なる業界のホームページを分析する価値もあります。ホームページのリニューアルに役立つ思わぬ発見があるかも知れません。

自社のホームページにアクセスするユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを把握し、そのキーワードで検索したときに、自社のホームページより上位に表示されるサイトがあれば、競合サイトとしてぜひ分析してみましょう。

企画の立案と要件定義を実施する

分析が終わったら、ホームページをリニューアルする企画を立案しましょう。ざっくりと「こんな風にリニューアルしたい」という企画を立てるのではなく、可能な限り具体的な方が望ましいといえます。

ホームページの抱える課題を解決するために、必要なこと、やりたいことなどを洗い出し、どの程度まで改善が見込めるのか、ゴールをどこに設定するのかを明確にしておきましょう。たとえば、リニューアルのゴールが「ホームページ全体のアクセス数の増加」なのか「コンバージョン率の改善」なのかによって、やるべきことは変わってきます。

ホームページの設計と開発を進める

リニューアルの要件定義が完了したら、いよいよホームページの設計と開発を進めていきます。ここで大切なのがスケジューリングです。無理のないスケジュールになっていないかをしっかりと確認したうえで、設計と開発を進めていきましょう。もちろん、予算に問題がないかチェックすることも重要です。

設計と開発がスタートしたら、スケジュール通りに進んでいるかのモニタリングを怠らないようにしましょう。当初のスケジュール通りに進まないというのは、決して珍しいことではありません。しっかりとモニタリングし、スケジュールに遅れが生じたら早急に対応することが重要です。

効果測定を継続し、改善していく

開発が終わったら、しっかりと動作環境を確認し、ホームページの運用体制を整える必要があります。リニューアルが完了し、新しいホームページが完成しても、そこで終わりというわけではありません。リニューアルによって思わぬトラブルが生じる可能性もあるので、動作確認は入念に行うことをおすすめします。

リニューアルによってホームページの課題が解消できているのか確認するために、定期的にモニタリングを行うことが重要です。今のサイトがGoogleアナリティクスを設置していないのであれば、before/afterを計測するために、リニューアル前に設定しておくようにしましょう。

ホームページのリニューアルにおける注意点

天井に張り付いている黒い傘

安くない予算をかけてホームページをリニューアルするわけですから、最大限の成果を得たいものです。しかし、リニューアルは必ずしも成功するわけではありません。残念ながら、失敗してしまうケースもあります。ホームページのリニューアルを成功させるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

運用を考えずに設計してしまう

リニューアル後の運用のことを考えずに設計してしまうと、リニューアル完了後に思わぬ苦労を強いられます。

ホームページのデザインは重要ですが、そこにばかり気を取られていると、運用が難しくなってしまう可能性があります。たとえば、PC版・スマホ版でそれぞれ別に画像を用意する必要があるようなリニューアルをしてしまうと、新しいコンテンツを追加する際に必要となる画像の数が増え、担当者の負担が増大します。コンテンツの追加やサイト分析に手間のかからない設計を行うことが重要です。

デザインの自由度が低かった

デザインの自由度が低い制作会社に依頼してしまうと、その後のデザインの工夫が難しくなってしまう恐れがあります。たとえば、TOPページはオリジナルのデザインなのに、下層ページはテンプレートの制約があり、自由なレイアウトができずに、見やすいページにできないなど、デザインの工夫が限られてきしまう場合があります。

ホームページのリニューアルを外部の制作会社に委託するのであれば、デザインの制約や自由度について事前に確認しておくことをおすすめします。

リニューアル後に放置している

ホームページをリニューアル後に放置するのは避けるべきです。たとえ満足のいくリニューアルを行えたとしても、その後に運用を怠ってしまうと、最大限の成果を得ることは難しくなります。

たとえば、リニューアル後にSEOとしての評価が下がってしまう場合があり、運用を怠っていると、それに気づくのが遅れてしまいます。「もしもリニューアル後にSEOの評価が下がってしまったらどうすべきか」を事前に制作会社と話し合っておくことが重要です。

予算管理として予備費を確保していない

ホームページのリニューアルにおいては、予備費を確保しておくことが重要です。社内の他部署からリクエストがあったり、社長確認で修正があったりすれば、どうしても工数が増えてしまいます。増加した工数に対応するため、事前に予備費を確保しておくことをおすすめします。

工数が増えるたびに別途予算を確保するという方法もありますが、担当者の負担が大きくなってしまいます。

公開後の保守費用を決めていない

ホームページをリニューアルした後の保守費用を事前に決めておくようにしましょう。リニューアルで最大限の成果を得るためには、ホームページ公開後の運用・チェックが重要です。公開後の運用計画を立てやすくするためにも、あらかじめ保守費用を決めておくことをおすすめします。ホームページのリニューアルが完了した後のプロセスが重要であるということを忘れないようにしましょう。

まとめ:リニューアルする目的を明確にして、見られるホームページをつくろう!

白い服と帽子を着用して準備体操をする3人の女性

この記事では、ホームページをリニューアルする目的やタイミング、手順、注意点などを解説してきました。より多くのユーザーに見られるホームページにするためには、まずはリニューアルの目的を明確にすることが重要です。しかし、そこが分からないという場合が少なくありません。

ホームページ制作のプロフェッショナル集団であるフライング・ハイ・ワークスにご相談いただければ、たとえ目的が明確になっていなくても、どのようにリニューアルをするべきなのかご提案します。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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