2024.08.16 Web制作
採用ページを制作するには|制作会社の選び方や製作の流れ、ポイントを紹介。
売り手市場が続き、優秀な人材を採用することが以前に比べて難しくなっています。より多くの優秀な人材に応募してもらうために、自社の採用ページを制作するという方法があります。しかし、どのように作れば良いか分からないという方も多いでしょう。この記事では、採用ページを制作する会社選びのポイントや費用の相場、制作する際のコツなどについて解説します。
採用ページ制作会社の選び方のポイント
採用ページの制作ができる会社は非常に多く、会社ごとに特徴や強みが異なります。採用ページの制作に携わったことがない方の場合、どの制作会社を選べば良いか分からなくなってしまうでしょう。ここでは、採用ページ制作会社を選ぶ際のポイントを3つに分けて解説します。
自社とあった制作実績があるか確認
採用ページもWEBサイトの一種ですから、WEB制作会社であれば、採用ページを作ることは可能でしょう。
しかし、採用ページの制作実績がある会社の方が望ましいと言えます。採用ページを作る際にどのような点に注意すべきなのか、どこがポイントになるかを知っているからです。これまでの経験を活かし、より効果的なページを作ってくれるでしょう。
自社と同じ業界での採用ページの制作実績があれば、よりスムーズにページ制作を進められるはずです。どのような業界での実績があるのか確認しておくことが重要です。
対応できる範囲を確認
採用ページの制作を依頼する会社を決めたら、全てお任せできるとは限りません。制作会社によっては、対応できない作業範囲があります。たとえば、ページのデザインは得意でも、その後の効果検証のノウハウがないという場合もあります。その制作会社が依頼したい作業に全て対応できるのか、事前に確認しておくことが重要です。
制作会社に依頼する前に、自社で対応する範囲を明確に決めておいても良いでしょう。たとえば、採用ページのコンセプトは自社で固め、サイトマップやデザインを制作会社に依頼するといったやり方です。
採用以外のメディアの制作範囲の確認
採用ページのみだけでなく、説明会用のパンフレットやパワーポイント、動画などの制作も検討している場合もあるでしょう。
採用に関する様々なツールをまとめて依頼すれば、統一したデザインやコピーを用い、ブランディングとして一貫性のある広報活動が可能です。
また取材撮影の撮影素材などを各メディアに横展開することで撮影回数を抑えられるメリットもあります。
採用ページを新規で制作する際の流れ
採用ページを新規で制作するには、どのような流れ(手順)で進めれば良いのでしょうか。効果的な採用ページを作るには、正しい流れで進めるのがおすすめです。ここでは、採用ページを新規で制作する流れを5つに分け、それぞれ解説していきます。
目的とターゲットの整理
まずは採用ページを制作する目的とターゲットを整理する必要があります。
採用ページを作る目的としては、主に以下の3つが挙げられます。
-
より多くの人材に応募してもらう
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応募の母集団を形成する
-
採用コストを削減する
もちろん、上記以外の目的があっても構いません。自社の採用課題を把握し、最も重要な目的を設定しましょう。
採用サイトの目的を設定したら、ここで求めるターゲットを明確にしておきます。
どのような層をターゲットにするかによって、採用ページのデザインや掲載するコンテンツが変わってくるからです。たとえば、初めて社会人として働く新卒をターゲットにしている場合は、業務内容のイメージをまずは持ってもらうために、1日の仕事の流れや具体的な業務を紹介するコンテンツを配信するとよいでしょう。
掲載情報の整理
どのような情報を採用ページに載せるのかを整理しておくことが重要です。全ての情報(コンテンツ)を掲載するのは予算的に難しいので、情報に優先順位をつけましょう。
マストで掲載したいのは、以下の情報です。
- 社長メッセージ
- 募集要項
- 職種紹介
会社の顔である社長のメッセージは必須ですし、勤務時間や給与を明記している募集要項がなければ求職者が不安を感じるでしょう。募集している仕事の内容を詳しく伝える職種紹介のコンテンツも必須となります。
可能であれば、以下の情報もあると良いでしょう。
- ギャラリー
- FAQ(よくある質問)
- 動画
職場の雰囲気が伝わるギャラリーを充実させれば、入社後のミスマッチ防止にも繋がるはずです。疑問をすぐに解決できるFAQがあれば、求職者の不安を解消できるでしょう。若い層をターゲットにしているのであれば、動画を掲載するのも有効だと考えられます。
サイトマップ作成
サイトマップとは、WEBサイト全体の構成を示すページのことを指します。採用ページにおいても、サイトマップの設置は必須と言えるでしょう。サイトマップがあることによって、求職者がスムーズに目的の情報まで辿り着けます。
サイトマップを作るために、まずは採用ページに載せたいコンテンツを全て書き出します。
たとえば、以下のようなコンテンツを採用ページに掲載するとします。
- 経営理念
- 事業の強みや独自性
- 働き方
- エントリーシート
- 説明会情報
- 沿革
- 事業内容
- 社員インタビュー
- 福利厚生
- 社長メッセージ
- 選考基準
- エントリーフォーム
そのコンテンツをカテゴリごとに分類します。
たとえば、以下のように分類します。
- 会社について:経営理念・社長メッセージ・沿革
- 事業について:事業内容・事業の強みや独自性
- 社員について:社員インタビュー・福利厚生・働き方
- 採用について:選考基準・説明会情報・エントリーフォーム
カテゴリごとの分類が終わったら、ページの階層を決定します。会社のトップページを第一階層にして、重複や漏れがないように第二階層、第三階層と整理していきます。階層構造が深すぎると求職者が情報を見つけにくくなるため注意しましょう。第三階層程度に留めておくのが良いでしょう。
求職者にとって親切な採用ページを作るためには、上記のような手順でサイトマップを作ることが重要です。
採用ページは明確な目的を持って閲覧されるものなので、SEOを意識する必要はほとんどありません。
ページデザインの認識合わせ
自社で採用ページのデザインを行う場合、求職者にとって分かりやすく、回遊しやすいデザインにすることに留意する必要があります。特に、求職者が最初に目にするトップページは非常に重要なので、印象に残るデザインにしたり、「ここで働いたら成長できそう」と思わせるようなコピーを設置する必要があります。
制作会社に依頼する場合、採用ページのデザインは制作会社に任せることになりますが、イメージとずれたデザインが上がってきてしまうとスムーズに進まないこともあります。依頼前に、自社内ではデザインの方向性を他のプロジェクトメンバーと協議し、「こういう雰囲気の採用ページにしたい」という認識を合わせておき、制作会社に伝えましょう。
制作会社へ発注
いよいよ制作会社に採用ページの制作を発注します。完全に丸投げしてしまうと、イメージと全く異なる採用ページになってしまう可能性もあるので、おすすめしません。
制作会社に丸投げするのではなく、定期的に進捗を確認し、自社と制作会社の二人三脚で完成に近づけていきましょう。
事前にRFP(提案依頼書)を出し、その中で課題や希望を明確に定義しておけば、コミュニケーションの行き違いや認識のずれを未然に防ぐことが可能です。
新規で採用ページを制作する費用・料金
採用ページを作る際に気になるのは、やはり費用ですよね。新規で採用ページを制作する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
最もシンプルな構成の採用ページを自社で作るのであれば、10万円前後で済ませることも可能です。
制作会社に依頼する場合、シンプルだったり、1ページで完結したりするような採用ページなら50万円以内で制作できるでしょう。
ページの数が多くなれば、その分だけ費用も高くなる傾向にあります。10ページ程度であれば約50〜150万円、30ページ程度なら約150〜300万円が相場となります。
シンプルな1Pの採用ページ | 10P程度の採用ページ | 30P程度の採用ページ |
50万円程度 | 120〜200万円程度 | 200〜400万円程度 |
別途費用はかかりますが、制作会社によっては、社員インタビューの撮影や取材にも対応しています。具体的な金額を事前に確認しておきましょう。
採用ページをリニューアルする費用・料金
採用ページをリニューアルする場合、必要な費用は約50〜500万円となります。新規で作る場合と同じく、かなり幅があります。
リニューアル対象のページの数が多くなれば、その分だけ費用も高くなる傾向があります。10ページ程度であれば約120〜200万円、30ページ程度なら約200〜400万円が相場となります。
シンプルな1Pの採用ページ | 10P程度の採用ページ | 30P程度の採用ページ |
50万円程度 | 120〜200万円程度 | 200〜400万円程度 |
採用ページのリニューアルに際して、社員インタビューのコンテンツを追加することを検討している方もいらっしゃるでしょう。社員インタビューの撮影や取材については別途費用がかかるので、具体的な金額を事前に確認しておきましょう。
採用ページを制作する際のコツ
手間と時間、お金をかけて採用ページを制作するからには、大きな成果を得たいもの。成果の出る採用ページを作るには、どのようなコツがあるのでしょうか。ここでは、採用ページを制作する際のコツについて解説します。
八方美人のデザインではなくターゲットに即したデザイン
採用ページのデザインについては、万人受けする八方美人のデザインではなく、ターゲットに合わせたものにすることが重要です。
八方美人のデザインにした結果、狙っている層以外の求職者からも応募があるかも知れませんが、それでは本末転倒です。志望度が低い求職者から応募が来ても、事務処理の手間が増えるだけで意味がありません。
優秀な人材とは、社風に合った人材ともいえます。
- コミュニケーションやチームワークを大切にする社風
- スキル重視で個人裁量が大きい社風
など会社の風土も様々あり、社風が表現できていることが重要です。
また、経営課題や経営方針によって募集職種が変わってきます。
- 企画力のある人を採用したい
- 幹部候補を募集したい
など、その時々に求める人材によってデザインを見直すとよいでしょう。
どのような層の求職者に応募して欲しいのかを明確にし、そのターゲットに刺さるデザインにすることが重要です。
SEOによる単純なエントリー増にとらわれない
採用ページを制作する最大の目的は、優秀な人材からの応募を確保することです。エントリー数が増えるのは悪いことではありませんが、それにとらわれる必要はありません。
SEO対策に注力すれば、特定のキーワードでGoogle検索に上位表示されるようになり、エントリー数は増えるでしょう。しかし、Google検索の場合は狙っている層の求職者に刺さるとは限りません。
それよりも、求人サイト専門の検索エンジン「Indeed(インディード)」対策に注力することをおすすめします。
1つの職種ごとに募集要項ページを作成し、indeedにインデックスされやすくする、Indeedから採用ページにアクセスしたくなるような説明文を加えて採用ページを読んでもらい社風への理解を深めてもらうなどの工夫を凝らせば、質の高い求職者からのエントリーが増える可能性が高まります。
エントリー数ばかりを重視するのではなく、エントリーしてきた求職者の質を上げることを意識しましょう。
自社にしかない強みが伝わるようにする
優秀な人材に入社してもらうために、採用ページ内で自社独自の強みを伝えることが重要です。競合他社に比べて強みがないと判断されれば、せっかく採用ページを訪れてくれた求職者も離脱してしまうでしょう。
優秀な人材が欲しいのは自社だけではありません。求人を出しているいくつもの企業の中から選んでもらうためにも、自社にしかない魅力をアピールすることが必要です。
自社の魅力を競合他社と比較し、どのような強みを押し出すべきなのかを議論したうえで、社内での認識を一致させましょう。
まとめ
この記事では、採用ページを制作する会社選びのポイントや費用の相場、制作する際のコツなどについて解説しました。これまで採用ページの制作に携わったことがない方であっても、この記事を読めば、どのように採用ページを作るのかが分かるはずです。
WEB制作のプロフェッショナルであるフライング・ハイ・ワークスでは、これまでに様々な採用ページを制作してきました。豊富な制作実績がありますから、さまざまなターゲットや採用課題に合わせたご提案が可能です。是非お気軽にご相談ください。