より多くのユーザーからのアクセスを獲得しようと、多数の企業がSEO対策を実施しています。中には、SEO対策を専門的に行っている会社（SEO会社）に外注している企業も少なくありません。この記事では、SEO対策を外注するメリットや業者の選び方、費用相場などについて解説します。

外注のSEO会社から受けられるサービス

SEO対策を外部の会社に依頼しようと考えていても、具体的にどのようなサービスを受けられるのかが分からない方は多いでしょう。ここでは、外注のSEO会社から受けられるサービスの内容について解説します。

競合サイトの分析

競合サイトの分析は、外部のSEO会社が提供する代表的なサービスです。競合サイトを分析し、自社のサイトに何が足りないのかを導き出してくれます。

結果を出すためには、しっかりと競合サイトを分析し、上位表示に必要な情報を明確にすることが不可欠です。SEOのプロに任せることによって、精度の高い分析を期待できます。

キーワード選定

多くのSEO会社では、良質なコンテンツを制作するためのキーワード選定のサービスを提供しています。

キーワード選定は、検索結果で上位表示させるための単語や文章を選ぶことです。どのキーワードを選ぶかによって、コンテンツ制作の難易度が大きく変わってくるため、SEO対策の中でも特に重要な部分であるといえるでしょう。

低価格なSEO会社に依頼した場合、キーワードは自社で選定し、そのキーワードに対してSEO会社がコンテンツを作成するケースもあります。

コンテンツ制作

SEO会社は、選定したキーワードをもとにコンテンツ（記事）を作成します。多くの場合、構成案（原稿を作成するための脚本のようなもの）と原稿がセットになっており、どちらもSEO会社が制作します。

クオリティの高いSEO会社に依頼すれば、豊富な経験を持つライターによる、SEOに最適化したコンテンツ作成を期待することが可能です。

内部SEO対策

SEO会社の中には、内部SEO対策のサービスを提供している会社があります。内部SEO対策は、SEOを行う対象のWebサイトをGoogleなどの検索エンジンに正しく認識させるための対策のことを指します。

具体的な内部SEO対策の例は、各種メタタグの実装やパンくずリストの設置などです。SEOに関する一定以上の知識がないと実施するのは難しいといえるでしょう。

また、SEO会社ではなく個人事業主のWeb制作者に外注すると、内部SEO対策の知識がなかったり、意識が低い場合は、実装してくれない場合があります。

外部SEO対策

SEO会社の中には、外部SEO対策のサービスを提供している会社があります。外部SEO対策とは、他のWebサイトからバックリンクを獲得することによって、Googleなどの検索エンジンからの評価を上げる施策です。

最近は外部SEO対策のサービスを扱わないSEO業者も多く、メインのSEO対策ではなくなってきている印象です。　

仮に外部SEO対策をやるとなれば、被リンクの獲得やSNSの活用などがメインとなります。やるべきことが多く、SEOに関する知識も求められる対策であるため、自社で行うのは簡単ではありません。

SEO対策を外注する3つのメリット

SEO対策は自社で行うことも可能です。にもかかわらず外注している企業が多いのは、SEO対策を外注するメリットがあるからに他なりません。ここでは、外部の会社にSEO対策を依頼するメリットについて解説します。

クオリティの高いコンテンツを作成できる

SEOのプロに依頼することで、クオリティの高いコンテンツを作成することが可能になります。

SEOコンテンツの質が低いと、ユーザーの離脱にも繋がりかねません。SEO会社に蓄積された知識やノウハウをコンテンツ制作に活用すれば、大きな成果が期待できるでしょう。より多くのユーザーに自社のWebサイトを訪問してもらい、ユーザーを繋ぎ止められるというのは、SEO対策を外注する大きなメリットです。

自社の社員の負担が軽減される

SEO対策を外注すると、自社の社員の負担が軽減されます。

自社でSEO対策を実施することも可能ですが、時間と手間がかかります。例えば、未経験の社員がSEOコンテンツを作成しようとすれば、まずは記事の書き方から調べる必要があり、構成案や原稿を作成するのにも多くの時間がかかるでしょう。

既存の業務に加えてSEO対策を担当するとなれば、社員が業務過多になってしまう恐れがあります。

最新のSEO対策が可能になる

SEO対策を外注すれば、Googleのアルゴリズムやアップデートに合わせた最新のSEO対策を実施することが可能になります。SEO対策で重要なのは、Googleのアルゴリズムをしっかりと把握しておくことです。

しかし、アルゴリズムは決して不変ではなく、アップデートを繰り返しています。SEO会社は常にGoogleのアルゴリズム・アップデートを注視しているため、SEOに関して最新の知見を有しているといえるでしょう。

また、SEO会社とのミーティングなどを通じて、最新の知見を得られるというメリットもあります。

SEO対策を外注する2つのデメリット

SEO対策にはメリットが多くある一方、デメリットも存在します。デメリットを正確に把握することによって、SEO対策を外注するかどうかの冷静な判断を下せるようになるでしょう。ここでは、SEO対策を外注することのデメリットを紹介します。

費用がかかる

SEO対策を外注するには費用がかかるため、その予算を確保しておく必要があります。予算がなければSEO対策を実施することはできません。

SEO対策によって上位表示されたコンテンツは資産性が高いため、最初に費用がかかったとしても、長期的に見ればプラスになる可能性は十分にあるといえるでしょう。

自社社員の人件費とコンテンツ制作を外注した場合の費用対効果を比較することが重要です。

SEOの知見が社内に蓄積されない

SEO対策を外注すると、SEOの知見を社内に蓄積するのが難しくなります。そのため、将来的にSEO対策を内製化したいと考えているのであれば、注意が必要です。

しかし「SEO対策を将来的に内製化したいなら外注すべきではない」とは言い切れません。外部のSEO会社との定期的なミーティングなどを通じてSEOの知識を習得すれば、自社の社員がSEOの知見を高めることが可能だからです。

将来的にSEO対策を内製化したいと考えているのであれば、その旨を事前にSEO会社に伝えておきましょう。

外注のSEO会社の選び方

SEO対策を外注する際は、どの会社に依頼するかが重要となります。SEO対策のサービスを提供している会社はいくつもあるため、どこに頼めば良いか分からなくなってしまう方は少なくありません。ここでは、SEO会社の選び方について解説します。

SEOの実績が十分にあるか

SEO会社を選ぶ際に重視すべきなのは、SEOに関連した実績が十分にあるかどうかです。

公開されている実績があれば、依頼前に「自社に似た業種の記事・サイト制作の経験があるか」や「自社の求めるクオリティに達しているか」を確認するようにしましょう。また、打合せなどを行った際に、上位表示されたキーワードの事例や流入数・ユーザー数の増加率といった、詳細な実績を確認するのもおすすめです。

SEOコンテンツが完成した後に「イメージと違った」とならないためにも、実績の確認は忘れずにやっておきましょう。

自社のニーズに合った提案をしてくれるか

SEO会社の提案内容が自社のニーズに合致しているかどうかは、会社選びの際に極めて重要です。

一般的な対策を提案してくるのではなく、自社の状況をヒアリングしたうえで考慮してくれるかは、よいSEO会社であるかの判断基準になります。「どんなWebサイトにも効果的なSEO対策」というものは存在しないため、どれだけ自社用にカスタマイズされた対策であるかを見極めましょう。

また、提案内容によってどのような成果が期待されるのかが明確に示されているかも重要です。

費用が内容に見合っているか

SEO対策を外部の会社に依頼するうえで、提示された金額が、本当にサービスの内容に見合っているのかといった確認は怠ってはいけません。中には、サービス内容に対して不当に高い金額や、異様に安い金額を提示してくるSEO会社も存在しています。

相場感を把握するためにも複数のSEO会社から見積もりを取り、金額を比較しましょう。相場感を把握することで、不当に高い見積もりにも事前に気づくことができます。

また、提示される金額が安ければ良いというわけでもありません。極端に安い金額を提示するSEO会社の場合、品質の担保が難しい可能性があります。

相場よりも明らかに金額が異なる場合は、なぜそのような金額になるのか確認するようにしましょう。

コンテンツSEOを外注したときの費用相場

SEOを意識したクオリティの高いコンテンツを制作することを「コンテンツSEO」といいます。具体的には、SEO記事の制作などが該当します。コンテンツSEOの制作には、どれくらい費用がかかるのでしょうか。

SEO記事制作の場合、外注費用の相場は、1記事あたり5,000～5万円程度です。記事の文字数やライターのレベルなどによって費用が変動するため、金額の幅が大きくなりがちです。

また、SEO会社によって金額の差があるため、複数の会社から見積もりを出してもらうことが重要だといえるでしょう。

コンテンツSEO以外のSEO対策の費用相場については、こちらの記事に詳しく書いてあります。

外注するときのSEO対策費用とそのメリット | FHスタッフBLOG | 東京のホームページ制作・Web制作会社 フライング・ハイ・ワークス

コンテンツSEOを外注した場合に自社でやるべきこと

コンテンツSEOを外注したとしても、全てをSEO会社に丸投げできるわけではありません。外注した場合であっても、自社でやらなければいけないことがあります。ここでは、コンテンツSEOを外注した場合に自社でやるべきことについて解説します。

構成案や原稿のチェック

外注した場合であっても、SEO会社が納品した構成案や原稿は自社でチェックするのが基本となります。丸投げしてしまうと、自社とSEO会社の間で認識のずれが生じてしまう恐れがあるため、注意が必要です。構成案や原稿も丁寧にチェックし、自社の希望を制作会社に伝えましょう。

ただし、構成案や原稿に対して、無限に修正の対応をしてくれるわけではありません。構成案や原稿の修正は、何回まで対応可能なのかを事前にSEO会社に確認しておきましょう。

スケジュールの把握

SEO会社の納品スケジュールは、自社でしっかりと把握しておく必要があります。納品スケジュールを明確にし、定期的に進捗状況を確認するようにしましょう。スケジュールを明確にすることで遅延を防ぎ、スムーズなコンテンツ制作に繋がります。

本業と並行しながらスケジュールを管理するのは面倒かもしれませんが、SEO対策を成功させるためには必要な工程であると割り切りましょう。

コンテンツの制作を遅延なく進行するうえで重要なのは、ある程度余裕のあるスケジュールにしておくことです。例えば、大きな修正が必要になった場合であっても、納期に間に合わないリスクが低くなります。

まとめ

この記事では、SEO対策を外注することのメリットや業者の選び方、費用相場などについて解説しました。SEO対策の外注が一般的になっているからこそ、どのようなメリットがあるのかを把握し、業者の選び方や費用相場などについて知ることが重要になっています。

SEO対策のサービスを提供している会社はいくつもあるため、自社のニーズにあった会社を数社選び、相見積もりを取ったうえで、どこに依頼するかを決めましょう。

ホームページ制作のプロフェッショナル集団であるフライング・ハイ・ワークスにご相談いただければ、ニーズに合致した適切なSEO対策をご提案させていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。