SEO内部対策で検索結果を向上させる方法|主な対策内容を紹介

 

この記事では、自社サイトの検索結果を向上させることを目的としたSEO内部対策について解説します。「サイトの検索順位を上げたいけれど何をすれば良いか分からない」という人でも、この記事を読めば、やるべきことが明確になるはずです。

SEO内部対策の概要

そもそも、SEO内部対策というのはどのような意味なのでしょうか。効果的な対策を行うためには、それを理解しておく必要があります。

ここでは、SEO内部対策の定義や目的などについて詳しく解説します。

SEO内部対策とは

SEO内部対策は、検索順位を向上させることを目的に、WEBサイト内部の構造やコンテンツ(記事など)に対して行われる対策のことを指します。

サイトを上位表示させるには、検索エンジンに品質や信頼性を正確に評価される必要があります。

しかし、検索エンジンのクローラー(サイトを巡回するロボット)も完璧ではありません。適切な内部対策が行われていないサイトは、クローラーに正しく理解されない恐れがあり、その結果、検索順位が低くなってしまう可能性があります。

そのような事態を避けるためにも、SEO内部対策が重要です。

内部対策と外部対策の違い

SEOには内部対策だけではなく、外部対策も存在します。

内部対策はWEBサイト内部の構造やコンテンツを最適化することですが、外部対策はWEBサイト外からの信頼性を高める対策のことを指します。

代表的な外部対策としては、やはり被リンク対策が挙げられるでしょう。被リンクは、リンクバックとも呼ばれ、外部のサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうことを意味します。

高品質なコンテンツを作成し、外部のサイトから被リンクされることで、検索エンジンから「このWEBサイトは信頼されている」と認識され、高い評価を得られます。

SEOの外部対策については、以下の記事を参考にしてみてください。
SEO外部対策とは?被リンク対策やサイテーション対策を紹介!(Hub Works)

内部対策の目的と重要性

前述のように、内部対策の目的は検索順位を向上させることです。

検索順位とWEBサイトのアクセス数には強い相関関係がありますから「より多くの人にサイトを訪れて欲しい」と考えているのであれば、検索順位を無視することはできません。

検索順位を決定するのは検索エンジンですが、人間の目でWEBサイトの品質や信頼性を確認しているわけではなく、クローラーが巡回してチェックしています。

WEBサイトの検索順位を上げてより多くの人にアクセスしてもらうには、クローラーが正しく理解出来るようにサイトの内部対策を行うことが極めて重要となります。

クローラビリティの改善に関する内部施策

SEO内部対策において、サイトを巡回するクローラーを無視することはできません。

サイトをクローラーが見つけやすく、理解しやすい状態にすることを「クローラビリティの改善」といいます。

ここでは、クローラビリティの改善に関する内部施策について詳しく解説します。

XMLサイトマップを設置する

XMLサイトマップというのは、WEBサイト内の情報(URLや更新頻度など)を検索エンジンのクローラーに向けて記載したファイルのことです。

クローラーは、XMLサイトマップによって速やかに情報を取得することが可能になります。そして、クローラーは「これは分かりやすいサイトである」と認識し、高く評価することが期待できます。

プログラミングの知識などがなくても、XMLサイトマップを作成するのは難しくありません。「sitemap.xml Editor 」や「xml-itemaps.com」といったツールを活用すれば、簡単に作れます。

XMLサイトマップを作成したら、サーバにファイルをUPします。

sample.com(ドメイン)/sitemap.xml

のように、第一階層に置くのが基本です。そして、Google Search Consoleのダッシュボード内にある「サイトマップ」の項目から送信しましょう。

robots.txtを設置する

WEBサイト内の全てのページをクローラーに巡回させる必要はありません。むしろ、機密ページ、削除したページ、広告出稿ページ、質の低いページなどはクロールされない方が望ましいでしょう。

robots.txtを指定することによって、クローラーが不必要なページを巡回することが可能です。

機密情報を保護すると同時に、クローラーに余計な負担をかけないので、リソースの浪費を抑えることにも繋がります。

robots.txtの指定方法としては、robots.txtファイルの使用が一般的です。

sample.com(ドメイン)/robots.txt

のように、第一階層に設置します。

robots.txtにはクローラーが巡回不可のページを記述します。

作成したrobots.txtファイルをアップロードすれば、指定したページはクロールされません。

操作を間違えると重要なページまでクロールされなくなる恐れがあるので、慎重に作業を進めるようにしましょう。

自信がないのなら、外部の制作会社などのプロに依頼するのがおすすめです。

リンク階層を作成する

クローラビリティの改善のためには、適切なリンク階層を作成することが重要です。

サイトの階層には、/の区切りで表現されるディレクトリ構造と、内部リンクで表現されるリンク階層があります。

あまりにもリンク階層が深く、何度もクリックしなければ到達できないページはクローラーから「重要ではない」と判断されてクロールされず、インデックス(検索エンジンのデータベースに登録されること)されない恐れがあります。

リンク階層の最適化を行なうことで、そのような事態を回避することが可能です。

例えば、深い階層にあるページの内部リンクをサイトのトップページに設定すれば、クローラーからは「2階層目」という比較的浅い階層にあると認識されます。

2階層目であればクロールされやすく、スムーズにインデックスされるでしょう。

さまざまなサイトで「最近よく読まれている記事」のような内部リンクがトップページに設定されていますが、階層の最適化を行なっていると考えられます。

「クローラーが回遊しやすいかどうか」を念頭に置き、階層の最適化を行ないましょう。

パンくずリストを設置する

パンくずリストというのは、ユーザーがWEBサイト全体の中の今どこにいるのかを示す役割を果たしています。

グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』内で、兄妹が目的地までの道のりを迷わないようにパンくずをばらまいた話に由来した言葉です。

ユーザーにとって便利な機能ですが、それだけではありません。パンくずリストがあることによって、クローラーもサイトの構造を理解しやすくなり、スムーズに巡回できるようになります。

クローラビリティの改善に欠かせない存在です。

重要なパンくずリストですが、正しく設置するためには、サイトの階層構造をしっかりと理解しておく必要があります。

内部リンクを最適化する

内部リンクとは、同じWEBサイト内(同じドメイン内)でページ同士を繋げるために貼られるリンクのことを指します。

クローラーはサイトのソースをクロールしていますが、クリックができません。

ソース上に内部リンクがあることでクローラーは初めてページを把握し、ページ同士の関連を理解できます。このように内部リンクによってクローラビリティの改善が期待できます。

それだけではなく、ページ同士の関連性が強まることでテーマ性が強調され、高い評価を得やすくなるといわれています。

内部リンク最適化の具体的な方法としては、

  • サイトマップページを設置する
  • フッターにサイト内のページ一覧を設置する

などが挙げられます。

内部リンクを最適化する重要性は非常に高いので、SEO内部施策としては是非やっておきたいですね。

インデックスの最適化に関する内部施策

SEOにおいて、ページが検索エンジンのデータベースに登録されることを「インデックスされる」と表現します。

インデックスされたページの内容と検索キーワードとの関連性が強く、WEBサイトの評価が高ければ、上位表示されやすくなります。

上位表示の可能性を高めるには、ページの内容が正確で、最新の状態でインデックスされていることが重要です。これをインデックスの最適化といいます。

ここでは、インデックスを最適化する具体的な施策について解説します。

ページタイトルのキーワードを選定する

インデックスの最適化として代表的なのが、ページタイトルのキーワードを選定することです。

コンテンツを作成する時は、ユーザーが想定しそうなキーワードをタイトルや見出しに含め、その際のキーワードを1ページにつき1つに絞りましょう。

例えば、この記事のキーワードは「SEO 内部対策」のみです。

複数のキーワードでコンテンツを作ってしまうと、記事のテーマがぼやけてしまい、ユーザーのニーズに合致しないコンテンツになってしまいます。

適切な見出しタグを設定する

ページに適切な見出しタグを設定することも重要です。

タイトルには<h1>タグを設定し、見出しには<h2>や<h3>といった適切なタグをつけて階層化しましょう。<h1>を使ってよい見出しは各ページにつき1つだけなので注意が必要です。

適切な見出しタグが設定されていると、ユーザーにとっても整理された分かりやすいページとなります。

<h1>タグが会社名だったり、ロゴだったりする場合もありますが、下層ページではそのタイトルに<h1>タグをつけるようにしましょう。

URLの正規化を行う

URLの正規化とは、同内容のページが異なるURLで複数存在している場合、検索エンジンからの評価を集めたいURLに統一することです。

検索エンジンは、URLが異なるページは例え同じコンテンツでも別ページであると判断します。そのため、異なるURLで同一コンテンツがインデックスされると、ページの評価が分散してしまい、検索順位に悪影響が生じる恐れがあります。

以下のようなURLは、検索エンジンに別ページだと認識されてしまうので、URLの正規化を行う必要があります。URLのタイプによって、対応方法が2種類に大別されます。

【対応方法 1】canonical(カノニカル)タグで対応

①末尾のパラメータのあり・なし
canonicalタグは、同じサイト内に、重複コンテンツや類似ページがあった場合、どのページを評価して欲しいのかを検索エンジンに伝えるタグです。

<head> <link rel="canonical" href="評価して欲しいページのURL"> </head>

のように記述します。

【対応方法 2】301リダイレクトで対応

②index.htmlのあり・なし

③www(サブドメイン)のあり・なし

④末尾の/(スラッシュ)のあり・なし

301リダイレクトは、ページにアクセスしたユーザーを、リクエストされた別のURLに転送するための処理コードです。301リダイレクトの設定方法としては、「.htaccess(ドットエイチティーアクセス)」というファイルにコードを入力するやり方が代表的です。

このようにcanonicalタグやリダイレクトで、評価対象のurlを統一しましょう。

noindexタグを活用する

質の低いページなどがインデックスされてしまうと、検索エンジンの評価が下がってしまう可能性があります。

検索エンジンにインデックスして欲しくないページには、noindexタグを設置しましょう。

noindexタグを設置することで、そのページがインデックスされないようにブロックすることができます。

質の低いページだけではなく、A/Bテストのために作った2種類のランディングページやお問い合わせフォームの送信完了画面などにもnoindexタグが設置されることが多くあります。

画像やバナーにalt属性を設定する

画像やバナーもインデックスの最適化の対象です。

画像やバナーにalt属性(代替テキスト)を記述することで、どのような意味があるのかを検索エンジンに伝えることが可能になります。

そうすることで、テーマやトピックとの関連性が強化されます。

バナーにはテキストが入っている場合が多く、altを入れやすいでしょう。

また、画像のファイル名にもこだわりましょう。

ファイル名を画像検索される頻度の高いキーワードにすると、画像検索時に上位に表示される場合があります。

構造化データを設置する

構造化データとは、ページに載っている情報を検索エンジンが理解しやすいように、専用のコード形式で記述することです。

構造化データがSEO評価に直接影響を与えることはありませんが、通常の検索結果に比べて多くの情報が表示されることが期待できます。これは「リッチリザルト」と呼ばれ、サイト内の特定の説明のみ抜き出して表示されたり、レシピやニュースがカード形式で表示されたり、よくある質問とその回答がアコーディオン型で表示されたりします。 

リッチリザルトが表示されることによって、他のサイトよりもユーザーの目に止まりやすくなり、クリック数の増加が期待できます。

記述方法としては、Googleが認識しやすい、schema.org構造化データのJSON-LDで記述するのがおすすめです。

まとめ

この記事では、自社サイトの検索結果を向上させることを目的としたSEO内部対策について解説しました。

やるべきことを事前にしっかりと整理していれば、SEO内部対策で成果を上げることは十分に可能です。

しかし、より網羅的な分析や対策を期待するのであれば、プロに依頼することを検討してみまましょう。

専門的な知識やスキルを持つプロがSEO内部対策を行うことで、より大きな成果に繋がるはずです。

フライング・ハイ・ワークスでは、これまでに様々なSEO内部対策を行ってきました。豊富な実績がありますから、お客様に合わせたご提案が可能です。

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