2024.12.25 Web制作
Webサイトリニューアルは正しいKPI設定が重要?成功につながる具体的な方法も解説
Webサイトのリニューアルを成功させるためには「正しくKPIを設定することが重要」だとされています。どのように設定すれば良いか分からないという人向けに、この記事ではKPIとKGIの違いやKPIの設定方法、設定する際のポイントなどについて解説します。
KPIとKGIについて
KPIとは
KGIとは
KPIとKGIの関係
両者の関係を簡単に説明するなら「KPIを達成していけば、おのずとKGIが達成される」といえます。
まず最終目標であるKGIを設定し、そこからKGI達成のために必要なことを考え、KPIを設定するという流れになります。
両者の大きな違いは、KPIは基本的に過程を評価するものですが、KGIは結果を評価するものだということです。
WebサイトリニューアルにおけるKPIを設定する方法
Webサイトのリニューアルを成功させるためには、どのようにKPIを設定すれば良いのでしょうか。ここでは、具体的な設定方法を3つに分けて解説します。
Webサイトの分析・課題の洗い出し
Webサイトリニューアルの目標(KGI)を明確にする
課題を洗い出したら、Webサイトリニューアルの目的を明確に設定します。ここで設定した目標がWebサイトリニューアルのKGIになります。
例えば「お問い合わせ件数が少ない」のが課題なら「お問い合わせ件数を増やす」が目的となりますが、それをそのままKGIにするわけではありません。
さらに具体的に、アクセス数をどれくらい増やしたいのか、数値目標まで定めます。KGIは分かりやすく、誰にでも理解できる言葉で表現することが大切です。
KPIを設定する
WebサイトリニューアルでKPIを設定する際のポイント
WebサイトのリニューアルでKPIを設定する際、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。ここでは、WebサイトのリニューアルでKPIを設定する際のポイントを解説します。
KGIの達成に貢献するKPIにする
KPIを設定するときにありがちなのが、KGIとずれが生じてしまうことです。
最終目標を達成するためのマイルストーンがKPIなため「このKPIはKGIの達成に貢献するか」という視点を忘れてはなりません。
「KGIをどうやって達成するのか」という「How」の視点を持ってKPIを設定するようにすれば、ずれが生じることを防げるでしょう。
KPIは数値目標にする
KPIは、誰が見ても同じ判断ができる数値目標にしましょう。「お問い合わせの導線を改善する」「視認性をアップさせる」などをKPIにするのは、人によって判断基準が異なるため不適切だといえます。
もちろん、数値目標であれば何でも良いわけではありません。大きすぎる数値目標にするのではなく、過去のデータや関連指標を参考に、現実的に達成可能な数値目標を設定するようにしましょう。
Webサイトのリニューアルでよく使われるKPI
ここでは、Webサイトのリニューアルでよく使用されるKPIを紹介します。どのような意味を持つ用語なのかを把握することによって、KPIをより具体的にイメージできるようになるでしょう。
PV:Page View(ページビュー)
Webページの閲覧数のことを指し、Webサイトの集客力を測る基本的な指標とされています。一人のユーザーがWebサイトを訪問し、異なる3ページを閲覧した場合のPVは、3PVとカウントされます。
しかし、1回の来訪で何度も同じページを見ても、2回目以降のPVはカウントされません。PV数を確認することによって、ユーザーが必要としている情報がどのページに掲載されているのかを把握することができます。
UU:Unique User(ユニークユーザー)
一定期間にWebサイトを訪問した人数を指すUUは、PVと合わせてWebサイトの集客力を測る代表的な指標だとされています。
測定の対象となる期間内に同一のユーザー(同一の端末)による訪問が複数回あっても、UUは1とカウントされます。
PVとUUはどちらも上昇傾向にあることが理想とされており、PV数が上がっているのにUU数が伸び悩んでいる場合は、新たなユーザーを獲得するための施策を強化する必要があるとされています。
セッション
セッションとは、Webサイトの訪問数のことを指します。ユーザーがWebサイトを訪問して離脱するまでの一連の動きをまとめて「セッション=1」とカウントします。
あるWebサイトを訪問したユーザーが、そのサイトにおいて3つのページを閲覧した場合は「セッション=1」「PV=3」ということです。
直帰率
Webサイトを訪れたユーザーのうち、最初に訪問したページしか閲覧しておらず、他のページに回遊せずにサイトを離脱したユーザーの割合を指します。
直帰率を知ることによって、全体のセッション(訪問)のうち何%のユーザーが1ページしか見なかったかを把握することができます。直帰率はサイトのパフォーマンスを把握するうえで重要な要素であるといえるでしょう。
一般的に直帰率の目安は40%程度であるといわれていますが、サイトやページの種類によって、直帰率の目安は変わってきます。
直帰率について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
直帰率を改善する方法を解説|業種ごとの平均や離脱率との違いも
CV:Convertion(コンバージョン)
CVとは、Webサイトにおける成果のことで、Webサイトの運用目的によって何をCVとするかが変わってきます。一般的に、会員登録や資料請求などがCVになる場合が多いとされています。
人材採用が目的のWebサイトであれば、応募数がCVになるでしょう。Webサイトのセッション(訪問)のうちCVに達した割合がCVR(コンバージョン率)となります。
回遊率
WebサイトリニューアルのKPIツリーを作ってみる
Webサイトリニューアルを成功させるために「KPIツリー」を作成してみても良いでしょう。KPIツリーを活用することによって、より質の高いリニューアルが可能になるはずです。
KPIツリーとは
KPIツリーとは、KGIを組織や企業の目標の頂点とし、実現するために構成されたKPIとの関係性を、ツリーの形として可視化したものです。
KGIを起点として、枝分かれした樹木の形になっているため、ツリー(木)と呼ばれています。
KPIツリーという言葉を知らなくても、以下のような図を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
営業や人事、Webまわりなど多くの場面で活用されており、目標達成までの道筋を可視化する重要な役割を果たしています。
不明瞭な最終目標を明確にする際に使われることが多く、KPIツリーを作成することによって、最終目標の内容やそれを達成するための思考やアクションが一目瞭然になります。
KPIツリーのメリット
KPIツリーを作成することによって、いくつかのメリットがあります。例えば、KGIは何か、KGIを達成するためのKPIが何なのかが一目で分かるようになります。
また、KPIツリーの作成を通じてKGIを分解し、KPIを設定すれば、一つひとつのKPIを達成するための施策を具体的に考えられるでしょう。
それだけではなく、KPIツリーを作成することによって、KGIを達成するために何が問題となっているのかが明確になります。
KPIツリーの作り方
まとめ
この記事では、WebサイトのリニューアルにおけるKPIとKGIの違いやKPIの設定方法、設定する際のポイントなどについて解説しました。
新しいWebサイトで高い成果をあげるためには、適切なKPIを設定することが重要です。
ホームページ制作のプロフェッショナル集団であるフライング・ハイ・ワークスにご相談いただければ、Webサイトのリニューアルに関してもさまざまなご提案をさせていただきます。もちろん、KPI設定についても適切にアドバイスいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。