前回は、AWS 仮想ネットワーク（VPC）の設定概要で、どういう仮想ネットワークを作成していくのかに触れましたが、今回は、実際にAWSで仮想ネットワークを構築していきます。

今回は、VPC（Virtual Private Cloud）の設定を実際に行っていきます。VPCとは、AWSで仮想ネットワークを構築するサービスです。

VPC（Virtual Private Cloud）の設定

利用するサービス

 VPC（Virtual Private Cloud）

概要

VPCとは、AWSで仮想ネットワークを構築するサービスです。このネットワークに2つのサブネットを配置します。今回はここまでですが、その後そのサブネットにWEBサーバーやDBサーバーなどのリソースを配置していきます。

VPCの作成手順

右上のリージョンが「アジアパシフィック（東京）ap-northeast-1」であることを確認します。

検索に「VPC」と入力し「VPC」を選択します。

「VPC作成」をクリックします。

今回は「VPC」だけを作成したいので、VPCの設定の「VPCのみ」を選択します。

今回作成するイメージは、下記の通りです。これにあわせ入力していきます。

作成するリソース

VPCのみ

名前タグ

web_drop-vpc

• 名称は各所で設定する機会があるが、パターンを決めておくと後で発見しやすい
• 今回はFHWのサービス名となる「web_drop-」の接頭句を付けて作成していく
• 接頭句の後は、そのサービスの名称を入れておくのもわかりやすくなる秘訣

IPv4 CIDR ブロック

10.0.0.0/16

• 上図の太線のIPアドレスを入力
• CIDRはサイダーと読む

IPv6 CIDRブロック

IPv6 CIDR ブロックなし

• よほど大規模でない限り、「IPv6 CIDR ブロックなし」で問題ないと思う

テナンシー

デフォルト

• 「専有」にすると料金が割高になる

タグ

あとで一覧等で識別しやすいように設定しておきます。
「新しいタグを追加」をクリックし、キーに「Name」、値-オプションに「fhw-vpc」を設定します。

一番下までスクロールし VPCを作成 をクリック

VPC - サブネットの作成

次にVPCの中にWEBサーバーを置くパブリックサブネットとDBサーバーを置くプライベートサブネットを作成していきます。
まずはパブリックサブネットから作成していきます。

• 左メニュー「サブネット」をクリック
• 右上「サブネットを作成」をクリック

VPC

web_drop-vpc

• 上記VPCで作成したVPCを選択
• サブネットの設定が展開される

サブネット名

web_drop-public-subnet-1a

• 後に一般に公開するサブネット（Webサーバーを置く）とするため publicとし、また、アベイラビリティゾーンを ap-northeast-1a に設定するため、この名称に決定

アベイラビリティーゾーン

アジアパシフィック（東京）/ ap-northeast-1a

IPv4 CIDR ブロック

10.0.10.0/24

一番下までスクロールし サブネットを作成 をクリック

次にはプライベートサブネットを作成します。

右上 サブネットを作成 をクリック

• 赤字部分が上記と異なることに注意

VPC

web_drop-vpc

サブネット名

web_drop-private-subnet-1a

アベイラビリティーゾーン

アジアパシフィック（東京）/ ap-northeast-1a

IPv4 CIDR ブロック

10.0.20.0/24

一番下までスクロールし サブネットを作成 をクリック

これで二つのサブネットを作成することができました。

まとめ

今回は、VPCの作成とその中に二つのサブネットを作成しました。現在の構成イメージは、下記のようになります。

次回は、パブリックサブネットをインターネットに接続する設定をおこなっていきます。

次回：AWS パブリックサブネットをインターネットに接続

一覧：AWS サーバー立ち上げ設定まとめ